ロハスガーデンズの考える
メンテナンスフリーの庭
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世界が注目!「メンテナンスフリーの庭」とは?
いま、世界の庭づくりはオランダのローメンテナンスに学んでいる
一戸建て住宅に流行やトレンドがあるように、庭にも流行やトレンドがあります。
もちろん、個人の好みなどの嗜好やライフスタイルによって様々なお庭のスタイルもありますが、多様化するライフスタイルによって、より「お手入れのしやすい庭」に対する要望が増えてきています。
ロハスガーデンズの名前の由来でもある「LOHAS : Lifestyles of Health and Sustainability」(健康で持続可能な、またこれを重視する生活様式)といった考え方が、世界の趨勢となりつつあり、気候変動が激しくなった日本においても、このサステナブルな考え方が私たちの生活様式にも大きく影響を及ぼすようになってきたと思います。
ロハスガーデンズでは、この傾向をいち早く研究しており、オランダにおける「ローメンテナンスの庭」をお手本にして、お客さまのお庭づくりに導入しています。
ここでは「ローメンテナンスの庭」とは何か、また私たちが考える「ロハス」とは何か、いくつかの事柄をもとにご紹介いたします。
オランダの最先端の研究から⾒えてくる未来の庭
NEW PERENNIAL PLANTS MOVEMENT(新しい宿根草のムーブメント)
オランダでは、1990年代中頃からガーデンデザイナーの一人であるピート・アウドルフ氏を中心に、自生する植物や宿根の植物を使ってローメンテナンスを実践する自然主義の植栽「ダッチウェーブ」と呼ばれるムーブメントが起こります。
この「ダッチウェーブ」は、自然環境への関心の高まりとともに世界中に拡がり、NEW PERENNIAL PLANTS MOVEMENT(新しい宿根草のムーブメント)として知られるようになりました。
このムーブメントのはじまりは、地球の温暖化による気候変動の影響からくるものです。一時的なものでなく、持続可能(Sustainable)な未来の庭へ、世界中が取り組みを始めています。
実は、このローメンテナンスとは関わりがないと思われがちの現代のイングリッシュガーデンも、ただ見た目が綺麗な庭から、環境のことを考えたグラス主体のローメンテナンスの庭へと変化しています。
お⼿⼊れをどう捉えるか
植物の恵みを受ける人間
私たち人間は、衣食住すべてに関わることで植物を利用しています。
例えば、綿や麻などの繊維、米、野菜、家、家具、紙、家畜や魚のえさのもとは植物で、植物の恵みを受けて生活しています。さらには薬品、化粧品に至るまで植物と無関係ではいられません。
その植物も人間と同じく、水、空気、太陽の光、栄養(肥料)が無いと生きてはいけません。
植物は光合成によって二酸化炭素を取り込み、酸素を吐き出します。
もともと二酸化炭素氏からなかった地球に酸素が充満したのも、地球の表面に植物が生い茂ったから、といわれています。
ローメンテナンスの庭
憧れのマイホームを建てて、庭で楽しく過ごしたいと思っていても、仕事や家事、子育てなどで時間が取れないことが多いと思います。
まずは、ローメンテナンスの庭づくりをはじめてみてはいかがでしょうか。
そのためには、植物の性質を知り、環境にあった植物を選ぶことから始まります。
ご自宅の周辺にはどのような樹木や植物が植えられていますか?
その土地でよく育っている植物は、環境や条件に合っているので、太陽の光と雨水と土があれば元気に育ちます。
植物に対し過保護にしないで、植物が持つ生命力を高めることが出来れば、少しの病気や虫にも負けません。
もし、植物に元気がないな?と思ったら、それは、その場所に適していない植物だと考えることができます。
本来の生命力を高めてあげること。また、その環境を作り出すこと。それがローメンテナンスのお庭づくりの第一歩だと考えています。
全く⼿をかけないものは存在しない
たまにはかまってあげることも必要
庭は植物を眺めて楽しんだり、過ごしたりする場所ですが、快適に暮らすためには
多少手をかけることも必要になってきます。
絡み合った枝を切ったり、大きくなりすぎた植物を株分けしたり、移植したり、枝を切ることで風が通り光が入るから、植物も健康に育ちます。
時々、有機肥料などの栄養を与えてあげると、植物はよく育ち、綺麗な花を咲かせてくれます。
時間のかけ⽅を⾒直してみる
すき間時間を有効活用
毎日手をかけることをしなくても、朝の5分間だけでもお庭の植物を観察してみませんか。
しっかり見て観察することで、植物の小さな変化に気づくことがあります。
変化に気づくことができると、水不足で植物が枯れてしまったり、虫に花や葉を食べられて全滅してしまったなど、手遅れになることが防げます。
天然の⽯、⽊に変える
自然のものを利用する
芝は雑草を抜いたり、芝を刈り取ったり、お手入れの必要があります。
このお手入れが憂鬱だ、という方も少なくありません。
もし、お手入れを少なく、メンテナンスフリーとするのであれば、天然の石や木を導入することをお勧めします。
天然の石や木は、土に敷くことで雰囲気が大きく変わるだけではなく、雑草対策にもなるため一石二鳥です。
天然の素材は、雨に濡れて色合いが変わる様子も美しく、天気によって見え方が異なるため、味わいも生まれます。
雑草が⽣きづらい庭にする
雑草放置で起こること
雑草が伸び放題の庭は、せっかく育てた植物の育成を妨げるだけではありません。
放置された庭は、蚊やゴキブリなどの害虫も発生して、地域の環境悪化にも繋がります。
雑草を生やさないアイデア
天然の石、ウッドデッキなどの構造物を利用して土の部分を減らすことで、庭の管理はぐんと楽になります。
土の部分は、グラス植物や水やりの楽な乾燥に強い宿根草などを植えてみると良いかもしれません。
グラス類や宿根草などの植物は、2~3年で株がとても大きくなります。
そして根っこが地面に張り、それぞれが自立して育つため、雑草が生えにくくなります。
好きな植物を⼤切に育てる
花を育てる楽しさ
花を眺めて楽しむことも庭の楽しみのひとつですが、気に入った植物を自分で育ててみることで、その美しさや、さらには自然の恵みまで知ることができます。
ときに植物が枯れてしまったり、虫に食べられてしまうこともあるかもしれませんが、自然に合った環境であれば植物は健康に育ち、元気な植物には昆虫や鳥たちもやってきます。
その⼟にあった植物を植えること
元気に育つ場所に植える
自生している植物を中心に、環境に合った品種を選びましょう。
原産地を見ると、その植物がどのような環境や条件で育つのか、ヒントが見えてきます。
ロハスガーデンズでおすすめしている植物
◎ツワブキ、オミナエシなど日本古来の植物
オミナエシ
◎観賞価値の高いグラス類
◎野趣あふれる雰囲気の宿根草
(エキナセア、エキノプス、ペルシカリア、ルドベキア、アスターなど)
エキナセア
エキノプス
ペルシカリア
ルドベキア
アスター
これらの宿根草の多くは、花期が長く、夏に開花が始まり、晩夏は花盛りになります。
切り戻しなどのメンテナンスがほとんどいりません。
さらに、オランダでは枯れた植物にも美しさを見出し、咲いた後の花を残し、シードヘッド(sead heads)として楽しむ文化があります。
⽇射条件、湿度、⾵通し、⼟の性質
まずは庭を観察する
ひなたか日陰か。
日照は一日中、または朝日か、夕日か。
日陰は木の陰か建物の陰か。
水はけのいい場所なのか、それとも湿った場所なのか、自分の庭を知ることも大切です。
タンポポやススキが多い
乾燥したひなた
コケ、シダ、ドクダミ
湿った日陰
⽴地条件から考える
周囲の植栽を観察する
周辺にはどのような建物があるか、どのような木が植えられているか、
その土地でよく育っている植物は環境や条件に合っているから元気に育っているということが、植栽を選ぶうえでのポイントになります。
メンテナンスフリーの庭の施工例
ロハスガーデンズの手がけた「メンテナンスフリーの庭」の施工例です。
(習志野市)