本日ご紹介する植物は
「クリスマスローズ」
本名を「ヘレボラス」もしくは「ヘレボルス」と言いますが、「クリスマスローズ」の方が一般的です。
クリスマスと名前についているものの、クリスマスの時期に咲くのは白色の「ニゲル」と言う品種のみ。
他の品種は主に1月~3月頃に咲きます。この品種を「ヘレボラス・オリエンタリス」とか、レンテンローズと呼びますが、
正直世の中の多くの人が両方合わせてクリスマスローズと呼んでいます。
キンポウゲ科の常緑多年草。
花のない冬~早春にかけて咲き、病害虫も少なく日陰でも育ち、非常に丈夫で優秀。
花弁にみえるところは実はガクでそのため3か月くらいはきれいです。
日陰や半日陰を好むように思われがちですが、日なたでも問題ありません。
ただ、夏に西日が当たって日焼けしたり、砂っぽい土地に植えると年々弱って株が小さくなっていってしまいます。
お手入れは水やりと、枯れて汚くなった葉や花ガラを切ることぐらい。
楽です。
なのでとてもとてもオススメ。
花は種をつけると株が弱るため、早めに切った方がよいとよく書かれていますが、完全に枯れるまで放置してもすぐに
弱るということはないです。
その場合はこぼれ種でこどもが増えていることもありますので、増やしたい方は探してみて下さい。
さて、よくあるご質問が、
「クリスマスローズって何であんなに高いの!?」
です。
通常の品種でも2,000円前後、たまに8,000円、15,000円なんてのも見かけます。
ものすごく高いのはレアな品種で大株だから。
そして一番の理由は「成長が遅い」から、です。
冬の間一番多く出回っている5号~6号鉢の株は種をまいてから大体5~6年経っています。
つまり小学1年生くらい。
その間生産者さんが大切に大切に育てているんですね。その分手間がかかっています。
生産者によっては早く大株にするため、暑い夏の間に涼しい地域に避暑に連れて行くこともあるとか。
それほど大切にされています。
さて、このクリスマスローズですが、比較的お買い得な小さい個体(1000円以内)が3~3.5号ポットで
売られていることがあります。
こちらは咲くまでに時間がかかり、その間に枯らしてしまうことが
多いため、慣れている方以外にはあまりおすすめしません。
でも、珍しい花色の株がお手軽に手に入るので、チャレンジしてみたい方はぜひどうぞ。
ではまた。