皆さんこんにちは。ロハスガーデンズのtakaです。
オランダ・アムステルダムの研修レポート第2回はホテルのガーデンをご紹介します。
アンダーズ アムステルダム プリンセングラハト
2019年9月下旬、オランダ研修2日目。
この日は、オランダ17世紀の雰囲気を色濃く残したアムステルダム運河地区の中心部にやってきました。
2010年にユネスコ世界遺産として登録されたアムステルダムの環状運河地区。
その中にあるプリンセン運河沿いに、今回訪れたホテル「アンダーズ アムステルダム プリンセングラハト」があります。
このホテルは、かつて公共の図書館だった建物を再利用したもので、内装などのデザインを手がけたのは、オランダ人デザイナーのマルセル・ワンダースさん。
マルセル・ワンダースさんは、インテリアから建築、プロダクトデザインまで幅広いジャンルを手がけている世界を代表するデザイナーの一人です。
日本の化粧品メーカーさんの商品パッケージをデザインされたりもしています!
オランダ特有の文化や歴史などを表現したホテル
レンガ貼りのホテル入口 大きなフラッグが目印です。
ホテルに入ると、目に入るもの全てがマルセル・ワンダースの世界。
オランダの黄金時代である17世紀や、オランダ伝統のデルフト焼の青い色、国花であるチューリップ、オランダを象徴するオレンジ色など、様々なものからインスピレーションを得て、オランダ特有の創造的な文化や歴史、精神を表しているそうです。
ロビーにはチューリップような形をした真っ赤な椅子が並んでいたり、吹き抜けの上部にはユニークな形の照明が飾られていたり、面白いデザインや色彩にあふれていて、歩いているだけでも楽しくなる空間でした。
ガーデンも魅力がいっぱい
ロビーを通り抜けると、壁面に大きなイラストが描かれたユニークな中庭がありました。
よく見ると、イラストにはアリス・イン・アムステルダムと書いてあります。
床のタイルも不思議の国のアリスの雰囲気になっていますね!
人の背丈ほどに大きく成長した宿根草が重なり合うように配置されています。(ノリウツギ、サルビア、グラス植物のカラマグロスティスなど)
何か声が聞こえてきそうな巨大なプリンスの銅像。
足下にはグラス植物のパニカム。
銅像はホテルのいたるところに存在していました。
グラス植物はさまざまな種類のものが植えられていて、9月のこの時期はちょうど見頃を迎えていました。
カラマグロスティス・ブラキトリカとユーフォルビア・ウルフェニー
ユーフォルビアは自然のままの姿で、花がらを残しているようでした。
ガーデンの中にもデルフト・ブルーの洗面器のオブジェ
ガゼボの中から見たガーデン
このガーデンにはシェフ所有のハーブガーデンもあるそうです。
ノリウツギは鉢植え植栽
ところどころに一年草のコリウスが植えられていました。
カラーリーフプランツは庭のポイントになるので目を引きます。
ガーデン訪問まとめ
アンダーズ・アムステルダムでは、マルセル・ワンダースさんの世界観と宿根草の持つ美しさがうまくミックスされていて、今まで見たことのない素敵なガーデンにとても刺激を受けました。
今回は9月下旬の訪問だったので秋の宿根草が見頃でしたが、冬の時期は枯れた宿根草をそのまま残し、造形美として楽しんでいるようでした。
オランダでは、1990年代中頃から始まった NEW PERENNIAL PLANTS MOVEMENT「自生する植物や宿根の植物を使ってローメンテナンスを実践する自然主義の植栽」がすでに定着しているように感じます。
こちらの特集記事もぜひご覧ください!
次回は、アムステルダムから少し離れたデン・ハーグという都市にある公共の公園をご紹介します。