みなさま、こんにちは。
シリーズでご紹介している、観葉植物を病害虫から守る為のポイント。
最終回は、実際にロハスガーデンズで行っている、薬剤を使った害虫駆除作業の模様をご紹介します。
秋空の、風が心地よく吹き抜ける、絶好の害虫駆除日です。
薬剤散布を行う時は、強風の日や真夏の暑い日を避けて、涼しい時に散布しています。
また、散布後すぐに雨が降ると、せっかくの薬剤効果が半減してしまうので、半日位、雨の降らない日がおすすめです。
こちらは、ロハスガーデンズで育てているエバーフレッシュに、いたずらしていた、コナカイガラムシの写真です。
白い粉を全身にまとっていて、小判のような形をしています。
気が付いた時には、すでに数匹のコナカイガラムシが、あちらこちらに点在していました。
よく見ると、他の観葉植物にもすでに移っていて…
みんな、ごめんね…
すぐに、すべての観葉植物を、屋外に運びます。
この時、元気で害虫のついていない植物の近くに、害虫がついている植物を置いてしまうと、害虫が移動してしまう恐れがあります。
私たちは、それぞれの植物との間隔を、広く空けて、置いてあげるようにしています。
次に、葉っぱの表裏をよく水洗いながら、害虫を洗い流します。
あまり水圧が強いと、葉っぱが傷ついてしまうので、優しく洗い流してあげて~
次に、先の細く尖ったもの(ロハスガーデンズでは、楊枝を使用しています)を用意します。
植物の葉っぱの表裏、枝の付け根や節を確認しながら、洗い流しても落ちなかったコナカイガラムシを探して、尖った先で捕殺します。
リプサリスのような鉢の株元が密集している植物は、優しく茎をかき分けながら、出来るだけ残さず捕殺します。
この工程は、とっても大事なので、大変だけど根気強く…
目視できるコナカイガラムシがいなくなったら、土替え作業です。
せっかく葉っぱがきれいになっても、土の中に卵があると、数日後に孵化した害虫がまた付いてる…なんてことも。
また、洗い流したはずの害虫が、こっそり土の中に逃げ隠れていたりもするので、私たちは、土替え作業は、水洗い後に行うようにしています。
最後に…薬剤を散布です。
今回は、即効性が期待できる希釈タイプの薬剤を、噴射機で散布しました。
薬剤を使用する注意点は…
・希釈タイプの薬剤は、複数の薬剤を混ぜることが可能ですが、混ぜると危険な薬剤もあるので、使用上の注意を必ず確認します。
・薬剤によっては、真夏に使用できないものや、植物が休眠している冬季にしか使用できないものもあるので、使用時期の確認も忘れずに行います。
・噴射機などに作った薬剤は、その日にすべて使い切り、噴射機の口に薬が固まらないよう、綺麗に洗います。
また、植物に水滴がついていると、薬剤が植物につかないことがあります。
少し時間を空けて、葉っぱが乾いてから散布するか、展着剤(ロハスガーデンズでは、住友化学園芸のダインを使用)を混ぜてあげると、薬剤の効果が高まりますよ。
最後に、室内で育てている植物は、1日外で薬剤の匂いが無くなるまで置いておき、夕方頃室内に戻してあげました。
メンテナンス作業5つの工程
① 植物をよく観察する
② 戸外で水洗い
③ 目視できる害虫を捕殺
④ 土替え
⑤ 薬剤散布
後日、元気になったエバーフレッシュには、まるでお礼参りのように、綿帽子のような花が咲いてくれました。
元気になってくれて、嬉しい!!
お家の中で育てている植物は、成長するにつれ、環境によっては、病害虫が発生してしまいます。
でも、ほんの少し気にかけてあげれば、植物は元気に育ってくれます。
生き物は、みんな同じなんですね~
これからも、我が子の成長を優しく見守りながら、おうち時間を楽しみたいと思います。
ロハスガーデンズ ローズでした。
エバーフレッシュ(アカサヤネムノキ)
学名:Cojoba arborea var.angustifolia
科名 属名:マメ科 コヨバ属
原産地: ボリビア ブラジル
分類:観葉植物
リプサリス(森林サボテン)
学名:Rhipsalis
科名 属名:サボテン科 リプサリス属
原産地:中央アメリカ~南アメリカ中部、西アフリカ、東アフリカ、マダガスカル、スリランカ
分類:多肉植物
病害虫対策のご紹介はこちらのブログでもご紹介しています。
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