新築やリフォームのご依頼の中でも特に人気のあるウッドデッキ。
お打ち合わせの際にデッキの素材について悩まれるお客様も多くいらっしゃいます。
「天然の木はすぐに腐るんでしょ?」
「メンテナンスが大変そう、、」
「シロアリの被害が心配だけど実際どうなの?」
ウッドデッキのご依頼で天然木材のご提案をすると、こんなお声をよく耳にします。
実際に、ホームセンターで買えるような安くて柔らかい木材では施工後3~5年も経つとこのような被害が発生してきます。
私たちが普段ウッドデッキに使う木材としておすすめしているのは、天然木材の中でも密度が高くて硬く、丈夫なことからハードウッドと呼ばれている『ウリン材』です。
ウリン材は、耐久年数30年以上と言われるほど長持ちする人気の木材です。
原産地では海辺に生息していることから雨や海風にも負けない耐久性と、ウリン材に含まれるポリフェノールの抗菌作用によってシロアリなどの害虫の繁殖を抑える効果を持っています。
天然木材特有の色落ちなどの経年変化はありますが、色が抜けても強度が落ちるわけではないので、安心して使用していただけます。
色の変化もまた、天然の木材を使う醍醐味ですね。
さて、本日はそんなおすすめの天然木『ウリン材』を使ったウッドデッキの施工例をご紹介します。
今回ご紹介するのは船橋市S様邸。
表札のデザインや、インテリアなどにもこだわりを感じるお洒落なS様。
ウッドデッキの他に、「ナチュラルなイメージの樹木を植えたい」というご要望もありました。
そこで今回は、『植物があるナチュラルな雰囲気』を全体のテーマに、ウッドデッキ工事と、既存の花壇スペースの植栽工事をあわせて計画させていただきました。
土のままの状態だった約5m×4mのお庭スペース全体が、リビングからフラットで出られて、広々くつろげるウッドデッキに生まれ変わりました。
目隠しのフェンスは、お打ち合わせの中で何度も高さを検討し、デッキに立っても周りの視線が気にならない1m60cmの高さ設定で採用いただきました。
駐車スペースとの行き来ができる門扉は、錠付きにすることで防犯面もしっかりカバーできます。
デッキの一部をくり抜き、ダイニングから眺められるシンボルツリーを植栽。
今回S様は、四季を楽しめるイロハモミジを選ばれました。
植込み作業当日は真夏日でしたが、風が抜けて葉がそよぐ様子や、フェンスに映る影が涼しげな演出をしてくれていました。
既存の花壇スペースには、道路からの視線を柔らかく遮る樹木と、ある程度放任で育てられて、海外で人気のグラス類など雰囲気のある下草類をご提案しました。
樹木には、株立ちですらっとした樹形が美しい落葉樹のアオダモと、その横には同じく株立ちで爽やかな印象の常緑樹、ハイノキを配置しています。
植栽とあわせて揖斐黒石をランダムに敷き詰めたことで、ナチュラルさと特別感のある花壇スペースが完成しました。
今回は、デッキ床下の砂利敷きからウッドデッキの作成、植栽の植込みの工事をあわせて、実働約10日間での工事でした。
S様、今回の工事ではお世話になり、本当にありがとうございました。
天然木ならではのウッドデッキの温かみと木材の自然な経年変化も楽しんでいただけたら幸いです。
イロハモミジ(イロハカエデ)
学名:Acer palmatum
科名 属名:ムクロジ科 カエデ属
原産地:日本・朝鮮半島
分類:落葉広葉樹・高木
アオダモ
学名:Fraxinus lanuginosa
科名 属名:モクセイ科 トネリコ属
原産地:日本・朝鮮半島
分類:落葉広葉樹・高木
ハイノキ(イノコシバ)
学名:Symplocos myrtacea
科名 属名:ハイノキ科 ハイノキ属
原産地:日本
分類:常緑広葉樹・高木
ロハスガーデンズ 高木
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